ハイランドリール(Highland Reel, 2012年2月21日 - ) は、アイルランドで生産された競走馬である。主な勝ち鞍は2015年セクレタリアトステークス、香港ヴァーズ、2016年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、ブリーダーズカップ・ターフ、2017年コロネーションカップ、プリンスオブウェールズステークス、香港ヴァーズである。また、多数の名馬を育て上げてきたエイダン・オブライエン厩舎の中で1番多く賞金を稼いだ馬でもある。
経歴
2歳時(2014年)
6月12日レパーズタウン競馬場の未勝利戦でデビューし2着。2戦目となった7月1日の未勝利戦で勝ち上がると、7月30日のヴィンテージステークスも制して2連勝となる。
3歳時(2015年)
初戦のフランス2000ギニーは6着、続くフランスダービーは2着、アイリッシュダービーは5着と惜敗が続いた。7月のゴードンステークスで久々の勝利を挙げると、米国に遠征し8月のセクレタリアトステークスに出走、積極的に逃げの手に出てレースを引っ張り、最後の直線も後続を引き離し圧勝、G1初制覇を飾る。その後、アイリッシュチャンピオンステークス5着の後、オーストラリアに遠征し、コックスプレートに出走し3着となる。暮れの香港ヴァーズでは先手を取ると向こう正面でいったん4番手に下がるも直線で盛り返し最後はフリントシャーとの争いを制して快勝、2度目のG1勝ちを果たした。
4歳時(2016年)
始動戦のドバイシーマクラシックは4着、続くクイーンエリザベス2世カップは8着と振るわなかったが、6月のハードウィックステークスで2着となり復調の気配を見せていた。7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは積極的に先手を取ると直線に入っても脚色は衰えず、ウイングスオブデザイアに1馬身1/4差を付け快勝した。続くインターナショナルステークスはポストポンドの2着、アイリッシュチャンピオンステークスはアルマンゾルの7着に敗れた。10月2日の凱旋門賞は前2走の敗戦から9番人気と評価を下げていたが、レースでは5番手追走から直線で鋭く脚を伸ばすも先に抜け出したファウンドに及ばず2着となる。11月のブリーダーズカップ・ターフは大外12番枠から大逃げを打つとそのまま逃げ切り、凱旋門賞の雪辱を果たし、G1・4勝目を飾る。連覇がかかった12月の香港ヴァーズは好スタートからハナを奪い逃げ、直線で後続を引き離しにかかるもゴール寸前でサトノクラウンにかわされ2着に敗れる。
5歳時(2017年)
始動戦となった3月のドバイシーマクラシックでは7着と殿負けを喫したものの、6月2日のコロネーションカップではアイダホとの兄弟対決が注目されていたが、ハイランドリールは1番人気に応えて快勝し、アイダホは6着に終わる。続くプリンスオブウェールズステークスは好スタートから道中2番手に位置すると、直線で鮮やかに抜け出してG1・6勝目を挙げた。そして連覇をかけて挑んだ7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスはエネイブルの4着に敗退した。休養を挟み、10月のチャンピオンステークスは馬場の良い外埒沿いを進み、最終コーナーで馬場の内側を合流する戦法を取ったが3着。米国に遠征し、連覇がかかったブリーダーズカップ・ターフは2番手追走から直線でいったんは先頭に立つもタリスマニックの3着に敗れ、連覇を逃した。12月10日の香港ヴァーズは道中2番手を進み、直線の入口でタリスマニックにかわされたが再び並んで差して勝利、2015年以来2度目の制覇とともに、G1競走7勝目で引退の花道を飾った。
引退後
2018年よりアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬入りした。また、オーストラリアのスウェッテナムスタッドでもシャトル種牡馬として供用されている。
2023年から北海道日高町のエスティファームで種牡馬生活を送ることになった。
競走成績
愛国:アイルランド 英国:イギリス 米国:アメリカ合衆国 首国:アラブ首長国連邦 仏国:フランス 豪州:オーストラリア
血統表
脚注
出典
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post




