長林寺(ちょうりんじ)は、栃木県足利市にある曹洞宗の寺院。
歴史
1448年(文安5年)、長尾景人の開基である。景人は足利長尾氏の始祖であり、足利長尾氏の菩提寺となっている。元々は勧農城付近に位置しており、「長雲寺」後に「龍沢寺」という名称であった。景人の子景長の代になり居城を足利城に移したのを機に、現在地に移転し、「長林寺」に改称した。
墓地には、長尾氏歴代の墓所の他に南画画家の田崎草雲や歌人の丸山芳良、「近代足利織物の父」と評される近藤徳太郎の墓がある。
文化財
- 絹本墨画淡彩観瀑図(重要文化財 平成9年6月30日指定)
- 長林寺本堂(登録有形文化財 平成16年6月9日指定)
- 長林寺開山堂(登録有形文化財 平成16年6月9日指定)
- 絹本著色釈迦三尊・十六善神図(栃木県指定有形文化財 平成9年8月26日指定)
- 紺糸威餓鬼胴具足(三つ巴九曜紋章散)(足利市指定文化財 昭和37年4月1日指定)
- 絹本著色柳堤聞鴬之図(足利市指定文化財 昭和37年6月25日指定)
- 紙本著色達磨像(足利市指定文化財 昭和37年6月25日指定)
- 銅造大日如来坐像(足利市指定文化財 昭和47年6月20日指定)
- 長林寺山門(足利市指定文化財 平成8年10月18日指定)
- 石造地蔵菩薩立像(足利市指定文化財 平成9年3月19日指定)
- 長尾氏歴代墓所(足利市指定史跡 昭和46年11月19日指定)
交通アクセス
- 足利駅より徒歩30分。
脚注
参考文献
- 栃木県歴史散歩編集委員会 編『栃木県の歴史散歩(歴史散歩9)』山川出版社、2007年




