岬町(みさきまち)は千葉県夷隅郡にあった町。
町の名前「岬」の由来となっている九十九里浜の南端太東崎がある。
2005年12月5日に大原町、夷隅町と合併し、いすみ市誕生に伴い消滅した。
地理
町の中心を夷隅川が流れる。一宮町までの九十九里平野は太東崎で終わり、ここから南は少しずつ山がちな地形になっていく。又、海岸線に起伏が生まれるようになる。これより北の九十九里浜は遠浅で、中型以上の漁船の乗り入れに適さないのに対し、当町以南では大型の漁船も乗り入れ可能となるため、岬町から南側の沿岸部には漁港が多くなる。
隣接していた自治体
- 夷隅郡大原町
- 夷隅郡夷隅町
- 長生郡一宮町
- 長生郡睦沢町
歴史
1412年(応永19年)に土岐時政が万木に万喜城を築き、その領地を3分し、東南部を伊南荘、西北部を伊北荘、東北部を千町荘と称した。岬町はその伊南荘と千町荘に属していたとされる。明治22年の町村制施行で、桑田、岩熊、市野々、榎沢、谷上の5村が合併して古沢村に、椎木、中原、和泉の3村が合併して太東村に、長者(町)、江場土、三門、井沢、東小高の1町4村が合併して旭町(明治33年に長者町と改称)、押日、東中滝、鴨根(鴨根村)、嘉谷、中滝の5村が合併して中根村となり、昭和28年に長者町と中根村が合併し長者町に、昭和29年に夷隅郡古沢村と長生郡太東村が合併し太東町になり、さらに昭和36年に太東町と長者町が合併し、「岬町」と改名した。
沿革
- 1899年(明治32年)12月13日 - 房総鉄道(現在の外房線)一ノ宮 - 大原間が開業。
- 1950年(昭和25年)11月 - 太東埼灯台が設置。
- 1953年(昭和28年)5月18日 - 国道128号が制定。
- 1961年(昭和36年)8月1日 - 長者町と太東町が合併し岬町が発足。
- 2005年(平成17年)12月5日 - 夷隅町・大原町と合併しいすみ市が発足。同日岬町廃止。
行政区域変遷
- 変遷の年表
- 変遷表
行政
- 町長 高地万寿吉
- 町長 太田義男 ←→ 太田儀男
- 町長 江沢嘉助
- 町長 太田洋
経済
- 農業
- 古くから水稲栽培が行われている。
- 北東部(谷上・椎木)では梨の栽培もある。
- 太東地区では甘みの多いキャベツ栽培が盛んで「キャベツ御殿」と呼ばれる豪華な農家も見られる。
- 漁業
- 機械根と呼ばれる海中の浅瀬があり、好漁場となる。
- 太東漁港がある。太東漁港より北の漁港は九十九里町の片貝漁港で、九十九里海岸が終わる当町以南では九十九里海岸沿岸市町村と打って変わって漁港が多く見られるようになる。
- 大原町の大原漁港などと共に外房大原夷隅東部漁協を形成しているが、漁協別の水揚げ量で見た場合イセエビの水揚げ量は日本一である。
友好親善町
- 新潟県南魚沼市(旧大和町 (新潟県))
地域
教育
保育所
- 4校 - 太東、長者、古沢、中根
小学校
- 4校 - 太東、長者、古沢、中根
中学校
- 1校 - 岬
高等学校
- 1校 - 岬
交通
鉄道
- 東日本旅客鉄道
- ■ 外房線
- 太東駅 - 長者町駅 - 三門駅
- ■ 外房線
道路
- 一般国道
- 国道128号
- 主要地方道
- 千葉県道85号茂原夷隅線
- 一般県道
- 千葉県道152号一宮椎木長者線
- 千葉県道153号夷隅太東線
- 千葉県道154号夷隅長者線
- 千葉県道229号太東停車場線
- 千葉県道230号長者町停車場線
- 千葉県道274号松丸一宮線
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 太東岬
- 太東海水浴場
- サーフィンスポットの一つとして知られる。
- 清水寺(坂東三十三観音霊場29番札所)
岬町出身の有名人
- 春日錦孝嘉 元大相撲力士(最高位西前頭5枚目)、元竹縄親方
- 増田明美 ロス五輪のマラソン日本代表
- 森花子 NHKアナウンサー - 甲府→水戸→東京→水戸
- 森葉子 テレビ朝日アナウンサー - 上記、森花子の妹
脚注
関連項目
- 千葉県の廃止市町村一覧
外部リンク
- 千葉外房夷隅東部漁業協同組合
![岬町 写真素材 [ 5440388 ] フォトライブラリー photolibrary](https://www.photolibrary.jp/mhd2/img562/450-2018012507445898026.jpg)
![岬ダム[千葉県] ダム便覧](http://damnet.sakura.ne.jp/Dambinran/Photo/3609DAIzzt28E.jpg)

